『女優霊』感想・レビュー(ネタバレあり)

サスペンス・ホラー
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作品概要

後に『リング』シリーズを制作する中田秀夫(監督)と高橋洋(脚本)による初の共作。ジワジワとくる怖さは、現代ジャパニーズ・ホラーの原点的な作品として一見の値があります。

  • 監督:中田秀夫
  • 脚本:高橋洋
  • 制作:WOWOW
  • 公開:1996年3月2日
  • 上映時間:76分

主なキャスト

  • 村井(新人監督):柳ユーレイ
  • ひとみ(主演女優):白島靖代
  • 沙織(ひとみの妹役):石橋けい
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あらすじ

某所のとある映画スタジオでは、村井(柳ユーレイ)の初監督作品が撮影されていた。しかし、撮影中に機材のトラブルが頻発したり、いないはずの人影が見えたり声がするなど、次々と不可解なことが起こる。

そうした中、ひとみ(白島靖代)の妹を演じる沙織(石橋けい)が撮影中に転落事故で死亡する。そのスタジオでは過去にも女優が転落死する事故が起きていた。

ジャパニーズ・ホラーらしい暗さとジワる怖さ

現代ジャパニーズ・ホラーの代表作『リング』シリーズの原点とも言うべき作品。

映画の撮影スタジオという、いかにもイワクがありそうな場所を設定したことで、画面全体に暗さが満ちて視覚的に奏功しています。また、上映時間が76分と短いのもストーリーがダレることなく、最後まで飽きずに観られます。

ただ、ラストで村井が霊に襲われるシーンは、それまで静かに進んできた怖さから騒々しい演出になってしまったのが残念。

とは言え、長い黒髪と白いワンピース姿の幽霊が『リング』貞子の原型にもなったルーツ的な作品として一見をおすすめします。