不祥事を起こした企業CMの出演タレントに責任はないと言える?

雑記
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故ジャニー喜多川氏による少年への〇加害事件。この影響でジャニーズ事務所のタレントたちが出演するCMが次々に打ち切られていますね。

そりゃあ企業にとっては自社商品のイメージを上げるのが目的ですから、イメージダウンになるならCMを打ち切るのは当然の判断です。

もっともジャニ問題は以前から公然の秘密だったんで、それを知りつつジャニタレを起用していた企業も一方的に被害者ぶる資格はありません。

ぼくは昔から、タレントが企業のCMに出演することについては批判的な考えを持っています。

化粧品販売会社「悠香(ゆうか)」が販売する「茶のしずく石鹸」を使用していた人たちが、このせっけんを使ったことが原因で小麦アレルギーを発症した事件がありました。

被害者数が2000人以上となった大きな問題だったので、記憶している人も多いと思います。※現在販売中の当該石鹸は原因となった成分は使っていないようです。

その「茶のしずく石鹸」のCMに出演していたのが真矢みきさん。当時は「茶のしずく石鹸」を使えば彼女のような美貌に、いやせめて美肌になれるかも? と淡い期待を抱いた大勢の女性たちに大きく支持されていました。「あきらめないで!」は流行語にもなりましたよね。

しかし「茶のしずく石鹸」が重大な健康被害を出した以上、この商品を少なくないギャラをもらって宣伝していた彼女に、まったく責任がないとは言えないんじゃないでしょうか?

もちろん法律的には責任を問えないんでしょうが、少なくとも害のあるモノを報酬と引き換えに不特定多数の人たちに推奨したという人道的な責任は否定できません。

 

最近の事件では、中古車販売の大手「ビッグモーター」が書類の不備を理由に自動車の下取り代金を顧客に返還させていたり、修理のために入庫した顧客の自動車にわざと傷をつけたりして、保険会社に水増し請求をさせていた事件。

これは完全に意図的な犯罪行為なので、「ビッグモーター」が反社会的勢力と言われてもしかたないレベルです。

「ビッグモーター」と取引のあった保険会社の中でも、とくに関係の深かった「損保ジャパン」は不正を知りながら隠ぺいしていたことがわかり、金融庁の立ち入り検査を受けることになりました。

その損保ジャパンのCMにも、菅田将暉さんや高橋一生さんなど大人気の俳優たちが出演しています。

 

彼・彼女らは所属する芸能事務所を通してオファーされた仕事をこなしただけで、むしろ自分も被害者のようなつもりでいるかもしれません。しかし彼・彼女らが不祥事の片棒を担いだのは間違いありません。

アメリカでは人気のある俳優がテレビCMに出演することは滅多にないそうです。CMに出ている俳優はCM出演を専門にしている俳優か、まだ売れていない俳優で、日本のように大物俳優の知名度や好感度を利用する文化ではないといいます

というと、「え、けっこう外タレの人たち日本のCMに出てるじゃん?」と思いますよね。本国ではCMに出ていない人気俳優たちが、なぜ日本のテレビCMには出演するのか? その理由は、もうお分かりですね?

そうです。破格のギャラがもらえるからです。

だからアーノルド・シュワルツェネッガーがビタミンドリンクのCMに出たり(例えが古いな)、トミー・リー・ジョーンズが缶コーヒーのCMに出たりするんです。ま、不景気続きの日本ではバカ高いギャラを外タレに払う余裕も無くなってきたようですが。

高額なギャラの他にも外タレが日本のCMに出演する理由があります。それは、どうせ本国の人たちには見られないから。

もし彼らがアメリカ本国でCMに出たりすれば、「な~んだ、彼ももう終わりね」と言われかねませんが、Too far away & Far EastなJapanなら、バカンスを兼ねた出稼ぎ気分でチョロい小遣い稼ぎができるだけの気楽さです。

もし自分が出演したCMの製品や企業に問題があったとしても、ハリウッドスターには遠く離れた異国でのこととして無関心でしょう。

外タレでも内タレでも、CM出演料として支払ったギャラは基本的に製品価格に転嫁されます。それを最終的に支払うのは消費者です。

ということは、その企業の製品を買ったりサービスを利用することは、企業に代わってギャラを肩代わりしていることと同じですから、もし企業や製品に問題があれば、CMに出演したタレントに責任はないとは言えないだろうというわけです。

ただ日本のCMはタレントへの依存が強いんで、そんなことを気にしていたら何も買えなくなりますけどね。

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