『東大生が日本を100人の島に例えたら……』で学ぶ経済入門

おいちゃんの経済学復習コース
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ど~も! いちおう「経済学士」のおいちゃんです。

今から40年ほど前、地元でレジャーランドと呼ばれるアミューズメントパークに通い、卒業時に「経済学士」の称号をいただきました。

が、4年分の年間パスポートでモラトリアムを満喫したにもかかわらず、経済なんてサッパリわからない状態で社会に出ることになります。社会人一年生として、とりあえず日経新聞なんぞ買ってみましたが、「なるほど、サッパリわからん」。まぁ、Fランク大学の経済学部卒アルアルですね。

そんな感じで政治にも経済にもあまり興味ありませんでしたが、2009年8月から約3年間続いた民主党政権でようやく政治経済に関心をもつようになりました。

それから何冊も経済学の入門書や解説書を読み漁ってみました。そのときは「ふんふん、なるほど」と思いながら読むんですが、じゃあ本の内容をちゃんと説明できるか? と言われると「Oh, chotto wakarimasen!」。

そんなとき、たまたまAmazonのAudibleという書籍の朗読サービスで『東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!』という本を聴いたのが本書との出会いでした。

クルマで聞いているうちに「おもしろそう」と思ったぼくは、すぐにクルマを止めて紙の本も購入。あらためて経済学を勉強し直すことにしました。

このカテゴリーは、そんなぼくが本書を読み、イチから経済を学びなおしていく様子を連載していくという備忘録を兼ねた企画です。

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本書の作者は、新進気鋭の経済評論家

ふつー、こういう経済学の入門書は「〇〇大学経済学部名誉教授」とか「〇〇証券研究所主任アナリスト」など、いかにも経済やおカネの専門家っぽい方々が書いてるものが多いんですが、本書の著者ムギタローさんは2022年に東京大学工学系研究科博士後期課程を修了したばかりの新進気鋭の若手経済評論家。

ご自身の「ムギタロー/Mugitaro」YouTubeチャンネルでは「ア〇ルにピンク〇ーターを入れられた工藤新一のモノマネ」のような超絶くだらない(失礼!)動画をアップし続けると同時に、経済評論家としてまともな情報発信もされています。

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本書「はじめに」より

本書の序章「はじめに」の一行目では、『この本は一度読んだら「経済がわかる自分」になれる本です』と自信満々に言い切っています。

ハッキリ言って、この手の書き出しは珍しくありません。最初に、この本さえ読めば大丈夫ですよ! と甘くささやきかけ、期待に胸をふくらませながらレジへ直行させるのが入門書の常とう手段です。

ぼくは今まで何冊もそうした甘いささやきに騙されてきました。騙される人は何度も騙されると言います。こんどもまたムダな結果に終わるんでしょうか? それとも、今度こそは経済がわかるようになれるんでしょうか?

経済がわかりにくいのはなぜか? それは話のスケールが大きすぎて、全体像が見えにくいからだと考えました。

なるほど、それで社会を「100人が住む島」にデフォルメしたわけですね。

たしかに「経済」は範囲が広すぎるので、ある分野について理解したつもりでも、それが別の分野とどう関係あるのかわからない、ということはよくあります。そこで、極端にデフォルメして全体像を把握しようというコンセプトのようです。こういう手法って、やっぱり研究者っぽいですね。

そのため「はじめに」の最後には、

  • 「100人の島」は、とある「資本主義に基づく民主政治の法治国家」をデフォルメしたものです。
  • あくまでも「お金と国の仕組み」だけにフォーカスして説明しています。

と、注意書きがされています。

はたして、ぼくは今度こそ経済がわかるようになるんでしょうか? それでは「おいちゃんの経済学復習コース」、これより始めます!